ナイトワークの給料の話、そろそろ怖がるのやめようか。
高時給、厚待遇、バック厚め。
画面の向こうから甘い言葉が飛んでくるたびに、オレたちはこう思う。
ほんとにそんなに貰えんのか。
なんか裏、あるだろ。
結論から言う。
保証も時給もバックも、単語だけ知ってても意味がない。大事なのは、月の終わりにおまえの手元にいくら残るかだ。
この一本の軸が持てた瞬間から、ナイトワークの給料はただの数字ゲームになる。
そこでオレがやることは一つ。
保証
時給
バック
この三つを、オレが全部ほどく。
おまえは肩の力を抜いて読みながら、自分の給料のことを自分の言葉で説明できるようになればいい。
目次
まず結論: 保証・時給・バックはその月の手取りで見る
よくある勘違い: 時給だけ見て選ぶと何が起きるか
夜の求人を見ると、いちばん目立つのは時給だ。
時給四千円
時給五千円以上可
高時給スタート
数字だけ見ると、昼の仕事が馬鹿らしくなってくるよな。
でも、ここだけで店を選ぶとだいたいこうなる。
・出勤ノルマがきつくて、体力とメンタルが先に終わる
・罰金やペナルティで、思ったより手取りが残らない
・バックの条件が薄くて、売上を作っても伸びない
逆に、時給は少し低めでも
・ノルマがゆるくて精神的に安定
・バックの条件が良くて、指名や同伴が増えれば伸びる
・罰金や変な控除がなく、明細が分かりやすい
こういう店のほうが、月トータルで見ると稼げることも普通にある。
要するに
時給はただの表札だ。中身を見る前に決めるな。
給料の全体図を一枚にしてみる
夜の給料は、ざっくりこういう形をしている。
手取り
= 保証や時給で決まる固定部分
- 指名・同伴・ボトルなどのバック合計
− ヘアメ、送り、税金、ペナルティなどの控除
この形さえ頭に入っていれば、制度がどれだけ細かくてもビビる必要はない。
数字が出てきたら、全部この図のどこに入るかを考えればいい。
例えば
・保証時給三千円
・一日五時間、月二十日出勤
・指名や同伴のバックで月十万円
・控除が合計三万円
この場合
固定: 三千 × 五時間 × 二十日 = 三十万円
バック: 十万円
控除: マイナス三万円
手取りは、約三十七万円になる。
時給四千円でも、出勤日数が少なかったり、控除やペナルティが重かったら、平気でこれより下になる。
この先の記事で分かること
ここから先は
・保証とは何で、どこまで信じていいのか
・時給の数字に振り回されないための見方
・バックの種類と、自分に合う稼ぎ方
・条件が本当においしいかを判定するチェック表
・保証重視、時給重視、バック重視、どれを選ぶかの比較
ここまで全部、オレがまとめていく。
最後まで読めば、店やスカウトの説明をただ信じる側から、自分で条件を見抜く側に立てる。
用語整理: 保証・時給・バック・歩合・ノルマ・ペナルティ
まずは言葉の意味を一度リセットしよう。
ここが曖昧なままだと、話を聞くたびに頭がぐちゃぐちゃになる。
保証: 一定期間だけの最低ライン
保証は、一定期間だけ守られる最低ラインだ。
・保証時給
・保証日給
・保証月給
呼び方はいろいろあるが、だいたい
・何日出るか
・何時間出るか
・その間は最低いくらもらえるか
この三点セットで決まっている。
気をつけたいのは
・保証が付く期間
・その期間中に達成すべき条件
・保証が終わった後の時給やバック
この三つだ。
保証だけ聞いて安心して、終わった瞬間に一気に下がって折れる子は多い。
時給: 一時間あたりの単価、だけど…
時給は、一時間あたりの料金。
ただし、昼のバイトと同じ感覚で考えるとズレる。
・同じ店でも、経験や売上で時給が変わる
・同じ子でも、エリアや業種を変えると時給が変わる
・稼ぎが全てバック側に寄っていて、時給は低めな店もある
だから、時給だけを見るんじゃなくて
・出勤可能な日数
・一日あたり何時間入れるか
・バックの条件
ここまで見て、実質時給をイメージする必要がある。
バックと歩合: 売上に応じたプラス部分
バックは、売上に応じてプラスされる料金。
形は店によって違うが、大きく分けると
・指名バック
・同伴バック
・ボトルバック
・ドリンクバック
ここに、売上やポイントに対する歩合が絡んでくる店もある。
分かりづらい話を全部まとめると
バックは、頑張りに応じて増えるボーナス。
歩合は、ボーナスの出し方のルール。
こう覚えておけばいい。
ノルマとペナルティ: 条件がキツいときほど要注意
ノルマは、店が決めた最低ラインだ。例えば
・毎月の指名本数
・毎月の売上金額
・出勤日数
これを達成できないと、ペナルティが発生する場合がある。
・ペナルティ料金を給料から引かれる
・時給やバックを下げられる
・シフトを減らされる
全部が悪ではないが、やりすぎなルールも存在する。
だからこそ、この後の章で、どこまでなら現実的かを一緒に線引きしていく。
保証の仕組み: 味方にもなるし、条件次第で罠にもなる
保証を見るときの三点セット
保証を聞いたら、必ずこの三つをセットで確認してくれ。
・保証の期間
・保証の金額
・保証期間中に求められる出勤日数
例えば
・三ヶ月間
・一日一万二千円保証
・週四日以上出勤
こういう感じだ。
ここで大事なのは
・自分の生活リズムで、その出勤日数が現実的か
・体調を崩したとき、どう扱われるのか
このあたりだ。
時給の高さだけ見て、初月からオーバーワークで倒れるのがいちばんもったいない。
保証が切れるタイミングで起きがちなこと
保証期間が終わると、
・時給が下がる
・売上や指名数でランク分けされる
・バックの条件が変わる
こういう変化が入る店も多い。
よくあるのが
・保証のときよりシフトが減る
・売上が追いつかず、稼ぎが落ちる
・モチベが下がって、そのまま辞める
だから、保証を聞いたらセットでこう聞いてほしい。
・保証が切れた後の時給とバック
・保証期間中に求められる売上や指名の目安
・保証終了後の評価の仕組み
ここまで聞ければ、保証を本当の意味で味方にできる。
保証のある店とない店
メリットとデメリットをざっくり分けるとこうだ。
保証がある店
・最初の数ヶ月は収入の見通しが立ちやすい
・生活を立て直したいときに心強い
・ただし条件がきつめなこともある
保証がない店
・売上やバックに自信があれば伸びやすい
・自由度が高い店も多い
・波が大きく、初心者には不安材料になりやすい
どちらが正解かは、おまえの状況次第だ。
借金や生活費で今すぐ安定が必要なら保証は強い味方になる。
逆に、すでに顧客がいて売れる自信があるなら、保証なしでバック重視のほうが伸びやすいケースもある。
時給の仕組み: 高時給だけ見ていると足元をすくわれる
時給が決まるざっくりした軸
時給は、だいたいこんな要素で変わる。
・エリア
・業種
・店のランク
・経験や実力
繁華街の中心、人気エリア、高級店になればなるほど時給は上がりやすい。
ただし、その分
・求められるレベル
・ノルマや競争
・客層への対応
ここも一緒に上がる。
逆に、エリアを少しずらしたり、業種を変えると
・時給は少し下がる
・その代わりメンタルや生活リズムが楽になる
こういうバランスも普通にある。
高時給オファーの裏側
高時給の話が出たときに、必ず一緒に確認してほしいのは
・ノルマの有無と内容
・ペナルティの内容と金額
・出勤の縛り
・昇給の条件
例えば
・時給五千円
・月の指名ノルマ八本
・売上ノルマ二十万円
・達成できないとペナルティ一万円
こういう条件だと、達成できなかったときのダメージが大きい。
一方で
・時給三千円
・ノルマなし
・バック厚め
・ペナルティなし
この条件で月に安定して三十五万円手取りが出るなら、こっちのほうが長く続きやすい。
実質時給という考え方
目の前の数字ではなく、実質時給で見る癖をつけよう。
実質時給
= 手取り ÷ 合計の勤務時間
例えば
・手取り三十万円
・月に百五十時間働いた
三十万 ÷ 百五十 = 実質時給二千円
別の店で
・手取り三十五万円
・月に百二十時間働いた
三十五万 ÷ 百二十 ≒ 実質時給二千九百円
数字だけ見れば、二つ目のほうが楽で稼げている。
こういう視点を持てるかどうかで、店選びの精度は一気に変わる。
ここまで読めたなら、まず
自分が欲しい月の手取りと、無理なく出せる勤務時間
この二つを紙に書き出してみろ。
必要な時給ラインが、だいたい見えてくる。
バックの仕組み: 指名・同伴・ボトル・ドリンク、どこで差がつくか
バックは四つのグループに分けて覚えればいい
バックの名前が多すぎて混乱しているなら、まずこれだけ覚えればいい。
- 指名バック
- 同伴バック
- ボトルバック
- ドリンクバック
細かい呼び方は店によって変わるが、だいたいこの四つのどこかに入る。
・指名バック
毎回指名をもらうたびにプラスされる
・同伴バック
お客を店に一緒に連れて行くたびにプラス
・ボトルバック
ボトルが入るたび、その金額に応じてプラス
・ドリンクバック
自分のドリンクが出るたび、固定額や割合でプラス
どこに力を入れるかで、稼ぎ方が変わってくる。
指名と同伴で伸びるタイプ、ドリンクで積み上げるタイプ
人によって、稼ぎやすい動きは違う。
・会話やLINEが得意なら
指名や同伴でバックを厚く取るほうが向く
・その場のノリで飲ませるのが得意なら
ドリンクやボトルのバックが効く店が向く
大事なのは、自分の得意パターンと、店のバックの厚い部分が合っているかだ。
例えば、指名や同伴に自信があるのに、そこが薄くてドリンクだけ厚い店だとストレスが溜まる。
逆に、場のノリが得意なのに、ボトルやドリンクがほぼバックにならない店だと損をする。
売上制とポイント制
バックの計算方法には、だいたい二種類ある。
・売上制
自分の売上金額に応じて一定の割合でバックがつく
・ポイント制
指名や同伴、ボトルごとにポイントが決まっていて、その合計でランクやバックが変わる
売上制は分かりやすいが、
ポイント制は慣れるまで見通しが掴みにくい。
ただし、どちらも見るべきポイントは同じだ。
・どの行動に、どれだけポイントや割合がつくか
・そのポイントや割合が、月トータルで見てどれくらいの手取りになるか
ここだけ押さえればいい。
チェック表: 提示された条件は本当においしいか
今見ている求人や、スカウトから出された条件があるなら、頭の中で一つの店を思い浮かべて、この表で判定してみてくれ。
| 項目 | はい | いいえ |
|---|---|---|
| 保証の期間と金額、出勤日数をメモできる形でもらっている | ||
| 保証が終わった後の時給とバックの条件も聞いている | ||
| ノルマが何にかかっていて、達成できなかったときのペナルティ内容も把握している | ||
| 交通費、送り代、ヘアメなど、控除されるものの一覧を聞いている | ||
| 自分の生活リズムで、その店の出勤日数と勤務時間を現実的に守れそうだと感じる | ||
| その条件で一ヶ月働いたときの、ざっくりした手取り金額を計算してみた | ||
| 給料明細の項目について、分からないところは質問できると思う | ||
| 今の自分の生活費、貯金、借金の状態をなんとなくでも把握している | ||
| その店が合わなかったときの次の候補を一つ以上思いつく | ||
| 条件を聞きながら、どこかに強い違和感やモヤモヤを感じていない |
ざっくりでいいから、心の中でチェックしてみてくれ。
・はいが七つ以上
条件の話を自分の頭で整理できている段階。入店や体入に進んでもいい。
・はいが四〜六
もう少し質問とシミュレーションが必要な段階。焦って決めず、あと一歩情報を取りに行こう。
・はいが三以下
情報不足か、そもそもその店と相性が悪い可能性あり。一度立ち止まって別の店を見るのもアリだ。
ここまで読めたら、まず一つだけでいい。
今気になっている店に対して、この表の中から足りていない質問を一つだけ投げてみろ。
それだけでも、世界の見え方は変わる。
比較表: 保証重視・時給重視・バック重視、どれを選ぶか
おまえが何を優先したいかによって、選ぶべき条件は変わる。
三つのタイプをざっくり比較してみよう。
| タイプ | メリット | デメリット | 向きやすい状態 |
|---|---|---|---|
| 保証重視 | 月の収入が読みやすい。生活の立て直しに強い | 条件がきつめなことも多い。保証切れ後に落差が出やすい | 借金や固定費が重い、まず安定が欲しい |
| 時給重視 | 時間単価が高く、短時間でもまとまった額になりやすい | ノルマやプレッシャーが強い店も多い。実質時給が下がることも | 体力とメンタルに自信があり、短期集中で稼ぎたい |
| バック重視 | 指名・同伴・ボトル次第で青天井。モチベを上げやすい | 売上が作れないときの波が大きい。安定性は低め | 顧客作りやコミュニケーションが得意、長期で育てていきたい |
どれが正しいかではなく、今のおまえがどれを選ぶかの話だ。
例えば
・学生で学業優先
出勤日数が限られるから、保証と時給のバランスが大事。
バックより、シフトの自由度と安全性を重視。
・昼職ありのダブルワーク
体力と時間が限られる。
実質時給が高く、出勤縛りがきつくない店が現実的。
・夜一本で長くやっていきたい
バック重視で、顧客を育てれば伸びる店。
教えてくれる先輩やママがいるかも重要。
この比較を眺めながら、心の中で一つだけ選んでほしい。
今のおまえは、どの軸を優先するか。
よくある質問
保証期間が終わったら、給料はどれくらい変わる?
店にもよるが、保証中が一番高く見えるように設定されていることは多い。
だからこそ
・保証中の想定手取り
・保証切れ後の想定手取り
この二つを、ざっくりでいいから計算して比べておくと安心だ。
もし保証切れ後があまりに低くなるなら
・保証中に顧客や指名を増やす
・並行して別の店も見ておく
こうしておけば、保証が終わった瞬間に詰む、という最悪パターンは避けられる。
ノルマのペナルティはどこまで許容していい?
まず大前提として、ペナルティの内容と金額を曖昧にされる店は避けたほうがいい。
許容ラインの目安は
・ペナルティが出ても、その月の生活が一気に壊れない額か
・ペナルティより先に、原因を一緒に考えてくれる空気があるか
この二つだ。
達成できないと生活が持たないレベルのペナルティは、長期で見るとじわじわ削ってくる。
不安なときは、遠慮せずに
・ペナルティが発生したときの実例
・どれくらいの頻度で起きているか
ここまで聞いていい。
時給が低くてもバックが厚い店のほうが稼げる?
場合による。
・顧客をつかむのが得意
・同伴やボトルを提案するのが苦じゃない
こういうタイプなら、バック厚めの店はかなり武器になる。
逆に
・まだ慣れていなくて、売上を作る自信がない
・接客は頑張れるけど、営業は苦手
こういう段階なら、いきなりバック重視一本だと心が折れやすい。
迷うなら
・最初は保証や時給で最低ラインを固めつつ、バックも試す
・慣れてきたら、バック条件の良い店に移る
こんなステップを踏むのも全然アリだ。
条件の話は、入店後に上げてもらうこともできる?
できる場合もある。
ただし、何もしていないのに上げてくれることはほぼない。
交渉するときは
・出勤を安定させた
・指名や同伴、売上が増えた
・店にとっての貢献が増えた
こういう事実を積んでから
・自分の成果
・今の条件への正直な気持ち
・どのくらいのラインを目指したいか
これを丁寧に伝えると良い。
それでもダメで、条件も変わりそうにないなら、
自分の力を正しく評価してくれる店を探す
この選択肢もちゃんと持っておいていい。
まとめ: 給料の仕組みを知ることは、自分の人生のルールを決めること
ここまでついてきたおまえに、オレから大事なことをもう一度だけ渡す。
・保証も時給もバックも、単語で覚えるんじゃなく、月の手取りで見る
・高時給の甘さに飛びつく前に、ノルマとペナルティを必ず確認する
・バックの種類は四つに分けて、自分の得意パターンと合うかを見る
・チェック表と比較表で、条件と自分の生活を一度すり合わせる
・迷ったら、今の自分が何を一番優先したいかを一つだけ決める
ナイトワークの給料の話は、怖いテーマじゃない。
ただ、知らないまま突っ込むと、相手のルールで一方的に削られるゲームになるだけだ。
仕組みを知る。
自分の数字を自分で計算する。
納得できない条件には、首を縦に振らない。
それができた瞬間から、夜の仕事は
誰かに使われる場じゃなく、
自分の人生を組み立てるためのステージに変わる。
最後に、今日ひとつだけやってほしいことがある。
・今気になっている店か、これから探す店について
保証
時給
バック
ノルマ
ペナルティ
この五つを、メモアプリでも紙でもいいから、書き出してみろ。
分からないところがあったら、それが次に聞くべき質問だ。
おまえが自分の給料を自分の言葉で説明できるようになったとき、
ナイトワークの給料の話は、もう怖くない。
そのラインまで、オレは何度でも付き合う。




